風疹の抗体検査と予防接種のご案内
風疹とは
風疹は、1人の感染者から5〜7人が感染する、感染力の強い風疹ウイルスによって引き起こされる急性感染症です。
風疹に感染すると、発疹・発熱・関節痛などの風邪に似た症状だけではなく、脳炎や血小板減少など重篤な合併症が生じることがあります。
一方で、全く症状が出なくて感染に気づかない場合もあります。
その感染者数は2018年から年間約2,500人と急増していて、特に東京都は年間感染者数の約35%(約850人)を占めるほど感染者数の多い地域です。
報告された感染者のうち約95%が成人で、感染者の男女比は男性が女性の約3.5倍と多くなっています。
また、男性では40代で、女性では30代で感染者数が多く、特に妊娠出産年齢である20〜30代の女性に感染者が多い状況です(女性感染者の約65%)。
風疹の感染状況に関する詳しい資料は以下よりダウンロードできる国立感染症研究所 感染症疫学センターの資料をご覧ください。
「風疹流行に関する緊急情報:2019 年12 月11 日現在」(pdf)
妊娠希望の方とパートナーの方は抗体検査と予防接種を!
妊婦の方が妊娠初期で風疹に感染した場合、赤ちゃんに白内障・心奇形・両側感音性難聴など、
複数の障害を伴う先天性風疹症候群が生じる可能性があります。
小平市では、妊娠女性の風疹感染による先天性風疹症候群の発生を防止するため、風疹の抗体検査と予防接種に対する助成を実施しています。
当クリニックでも、抗体検査と予防接種を受けていただくことが可能であり、予防接種が必要と判断されましたら、
市より助成を受けて予防接種を実施いたします。
風疹ワクチンを接種することによって、95%以上の方が風疹ウイルスに対する免疫を獲得することができます。
また、ワクチンの接種を2回受けられた場合、1回の接種で免疫を獲得できなかった場合でも、その多くの方が免疫を獲得することができます。
さらに、接種後に年数の経過と共に免疫が低下してきた方に対しては、ワクチンの追加接種を受けられることで、免疫を増強させる効果があります。
持ち物
住所と年齢が確認できるもの(健康保険証、運転免許証など)
*予防接種を希望される場合、抗体検査の結果もご持参ください。
申込み
直接、クリニックへ予約の電話(042-497-5218)をおかけくださいますようお願い致します。
抗体検査の概要
対象となる方 | 検査時に19歳以上の小平市民の方で、以下のいずれかに該当する方 1.妊娠を予定または希望する女性 2.1の同居者 3.妊婦の同居者 (条件) 1.風疹にかかったことがない。 2.風疹の予防接種を2回以上受けたことがない。 3.市が実施する風疹抗体検査を受けたことがない。 |
---|---|
自己負担額 | 無料(小平市が全額負担) |
助成回数 | 1回のみ |
実施期間 | 令和6年4月1日から令和7年3月31日まで |
予防接種の概要
対象となる方 | 検査時に19歳以上の小平市民の方で、 市が実施する風疹抗体検査で抗体価が十分でないとで以下のいずれかに該当する 1.風疹抗体検査の結果、予防接種が必要と認められた女性 2.1の同居者 3.妊婦の同居者 (条件) 1.風疹にかかったことがない。 2.風疹の予防接種を2回以上受けたことがない。 3.市の実施する風疹抗体検査を受けたことがない。 |
---|---|
自己負担額 | 5,000円(麻疹風疹混合ワクチンのみ取り扱っております) |
助成回数 | 1回のみ |
実施期間 | 令和6年4月1日から令和7年3月31日まで |